後継者を迎える経営環境を整備する
後継者が会社を継いで、さらに発展させていくためには、先代が経営者の時代に、できる限りの経営改善をして、企業の経営上の問題をすべて解決しておくというくらいの取り組みが必要です。経営者は、自分がいなくても運営できるような仕組みを考えます。
後継者が優秀であればあるほど、従業員との摩擦が起こる可能性があります。後継者は先代と何かにつけて比較されますから、先代のときには問題にならなかったようなことでも、従業員から指摘されて表面化するのです。このような可能性のある部分については、あらかじめ制度を改定するなどの対策をします。
人事制度の変更は、後継者と従業員の間に摩擦を起こす最大の要因となります。後継者とよく話し合って、先代の間に新しい人事制度に変えてしまうか、後継した後は、すぐに大幅な変更をしないように注意しておきます。
