後継者・事業承継の成功条件を簡単にわかりやすく解説7

経営へのチェック機能をシステム化する

長・中期事業計画を策定する中で、必ず盛り込んでおくべき要素の1つに、経営へのチェック機能のシステム化です。先代の経営者と後継者とは、どんなにコミュニケーションを取ったとしても必ずズレが出てきますので、それを調整する機関が必要となります。オーナ ー企業では、取締役会も形骸化しがちなので、できるだけ第3者を交えて、評価してもらえる体制が望ましいです。 

これにより、後継者の暴走を防いだり、不正経理を防止したりすることが可能になります。先代経営者のときは、頭の中にあった数字等も、できる限りガラス張りにすることが大切です。このようなシステ ム作りは、後継者にバトンタッチする前に、先代の経営者が自らやっておかなければなりません。

こうしておけば、先代だけでなく、後継者にとっても、自らの判断を客観的に評価してもらえるので、役立つ仕組みとなります。ただし、最終決断はあくまでも後継経営者なので、意志決定のタイミングを 遅らせることがないように注意する必要はあります。

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