親族への事業承継とは
オーナー企業の事業承継で最も多いのは、ご子息やご子女に承継する場合でしょう。周囲の理解も得やすく安心感もあります。もし適切な 人材がいない場合は、甥や姪などの親族が後継者候補となる場合もあると思います。本人の意思を確認できたら、できるだけ早く正式決定して、余裕を持って、段階的に権限委譲をしていきましょう。
親族への事業承継の留意点
後継者選定はできるだけ早く
事業承継には相続もからむため、親族に承継する場合は誰に承継するのかをできるだけ早く決めることが大切です。家族に宣言すると共に、財産がからんだ内紛が起きないように十分注意します。
関係者に根回しておく
家族内で後継者が決まったら、次は取引先や金融機関など、社内外の関係者に根回しをしておきます。社歴の長い従業員との関係は、事業承継の重要なポイントですので、現経営者が元気なうちに、良好な関係を築かせるようにします。
株式・資産産の配分を決める
後継者が企業を経営していくためには、後継者が意思決定しやすくなるように株式や資産を譲渡する必要があります。しかし、後継者だけを優遇すると、それ以外の親族の反発を招く可能性がありま す。よく話し合ってバランスよく配分します。
後継者教育をする
家族と社内外に対して後継者を正式発表したら、後継者に経営者としての能力を身につけさせることが必要です。自らができる教育と外部で学ばせる教育内容を分けて、計画的に実施することが大切です。次世代経営塾を活用することをお勧めいたします。
