従業員に対して全責任を持つ
会社を承継するとは、どういうことでしょうか。ただ単に、肩書が社長になるというだけではありません。会社を承継するということは、その会社に所属する従業員全員に対して、そしてその従業員が養っ ている家族全員に対して、全責任を持つということです。
経営者の判断ミスにより、会社が存続できなくなると、そこに働いている全従業員が路頭に迷うことになります。したがって、経営者の1つ1つの意思決定は、すべてが全従業員と、その家族の生活につ ながっていると考えるべきです。
その意味で、後継者は先代から会社を承継する際には、すべての従業員と、その家族に対する責任を一緒に引き継ぐのだという覚悟をもたなければなりません。経営者の責任は重いのです。